「プロップは日本人のポジションという気持ち」。パシフィックネーションズカップに挑むラグビー日本代表の竹内柊平と茂原隆由に話を聞く
―― 竹内選手は2022年に初キャップでしたが、昨年のワールドカップに出られず悔しい思いをしました。茂原選手は昨年3番から1番に転向して、今年、すぐに日本代表に選ばれました。
竹内:ワールドカップに出られず、めちゃくちゃ挫折しました。正直、何もなければ連れて行ってくれるだろうと、自分の中で少し甘さもあったと思います。でも、結局、ワールドカップ前のシーズンは、チームも自分のパフォーマンスも最悪でしたし、入替戦でもスクラムをめちゃくちゃ押された。
だから、ジャパンを外されても当然でしたが、しっかりと自分を見つめ直したあの1年があるからこそ、今があります。エディー(・ジョーンズHC)とか、ハッツ(ニール・ハットリーコーチ)や、オーウェン(・フランクスコーチ)とコミュニケーションを取って、ハードワークしていて、めちゃくちゃきついですけど、毎日楽しいですね。
茂原:まさかイングランド代表戦で先発とは思わなかった。正直、今、日本代表にいることはビックリしていますが、イングランド代表戦も含めて、通用したところがすごく自信になった。毎日、1つ1つ、試行錯誤しながら、課題をクリアして成長している実感はすごくあります。今は個人的には良い機会を与えてもらえてうれしいし、成長するチャンスだと思っています。
竹内:自分も日本代表合宿に参加している3番で、自分が最年長と思っていなかったので、びっくりした。正直、リザーブから這い上がって、最終的にワールドカップでスタメン取れたらいいなと思っていたら、他の3番が為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と、森山飛翔(帝京大学2年)で、20歳と22歳!みたいな(笑)。ジェイミー・ジャパン時代はベテラン選手も多くて、圧倒的に年下でしたから。
―― 竹内選手にとっては、地元・宮崎での日本代表合宿が続いているのはうれしいですよね。
竹内:本当に特別ですよ。実家が近所で懐かしいですね。エディーさんには高校の時にここで教えてもらったことがありますし。