【能登半島豪雨】復旧途中の被災地に追い打ち…「心が折れる」被害現状と必要とされる支援とは(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
能登半島北部を襲った記録的な大雨。元日に発生した能登半島地震で被害を受けた地域では、復旧途中での大雨でさらなる被害を受けました。被災地の現状と必要とされている支援とは…。 先週21日から降り続いた記録的な大雨は、元日の能登半島地震に続き、能登の被災地に大きな爪痕を残しました。川の氾濫や土砂災害が相次ぎ石川県によりますと、これまでに7人が亡くなり7人の行方や安否がわかっていません。 地震の被害から懸命に立ち直ろうとしていた矢先の今回の豪雨。石川・能登町で栗園を営んでいる松尾和広さんはこれまで経験したことの無い程のひどい雨だったと話します。 (松尾栗園 松尾 和広さん) 「堤防が決壊して増水して、街全体が池になっていた感じ」「場所にもよるんですけど、1メートルから2メートルくらい川の水が一気に10分ぐらいであっという間に浸水したらしくて、1階部分が川の水でいっぱいになったという家が何件かあった」 今回の豪雨による被害は、復興に向けて動いていた住民には精神的なダメージが大きいと話します。 (松尾栗園 松尾 和広さん) 「元旦の地震もそうですけど、今回の水害にしてもそうですけど」「いままで無かったことが、この一年の間にそれぞれ起きた」「少しずつ復興を頑張ってきた人たちが、(避難せずに)残っているので被災しているんですね」「ハウスが6棟水害で流されて、もう収穫や生産が出来なくなったりとかで、地震があって何とか頑張ろうと、ここまで復興してきて頑張っていたのに、この水害なので、(多くの人の)心が折れている」 これから復興に向けて本格化に動き出す矢先に起きた今回の豪雨。松尾さんに必要な支援を訪ねると…。 (松尾栗園 松尾 和広さん) 「必要なのは人出ですね。とにかく泥をどかさないと車も通れない、家の中にも入れない、店も再開できない。とにかく泥が町に堆積しているので、泥をどかすのも人力じゃないとできないので」「数時間でも1日でも2日でも、もし時間があれば。能登にボランティアに行ってほしい」 一方、静岡県内では珠洲市からの派遣要請を受け、富士市が「トイレトレーラー」を派遣しました。水洗式のトイレが4基搭載されていて、1台につき一日約1500回使用できます。また、太陽光で発電できるため停電している地域でも使うことができます。富士市は能登半島地震の支援として、このトイレトレーラーを8月まで派遣していましたが、要請を受け、再び派遣を決めました。また、浜松市も珠洲市に罹災証明手続きの支援のため職員を派遣する予定です。