「負けなくて良かったというゲームではなかった」福岡戦での昌子源のリアルな証言「両チームとも感覚は一緒のはず」【町田】
「福岡さんからしたら…」
2024年6月22日に開催されたFC町田ゼルビアとアビスパ福岡の一戦は、試合の流れが時間帯によって変化するゲームだった。前半の15分までは町田が攻め込めば、前半の最後のほうは福岡がチャンスを掴むといったように、どちらにも得点機はあったのだが、実際にピッチで戦った町田のDF昌子はどう感じていたのか。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! それが気になったので、本人に質問してみた。「福岡戦は勝てたなという想い、負けなくて良かったという気持ち、どちらが強いですか?」と。昌子の回答は以下の通りだった。 「両チームとも感覚は一緒のはずです。勝てたなと。僕はそっちやし、福岡さんもそう考えていると思います。こういう試合ってそんな感覚ですね。少なくとも、負けなくて良かったというゲームではなかった」 ある意味拮抗した試合だった。“たられば”になるが、町田が攻め込んだ立ち上がりの15分に1点でも決めていれば、こうした展開にならなかっただろう。その感想をぶつけると、昌子も「もちろん、そうですよね」と同意してくれた。 「福岡さんからしたら、最初の15分を凌いだから前半の後半にペースを掴めたわけで。前半の頭は間違いなくうちのペースで、後半になると相手のセットプレーが増えた。どっちに転んでもおかしくないゲームでした」 プレーした選手の感覚がリアルに分かる、貴重な証言だった。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)