小澤征爾指揮ベルリン・フィル、初出音源を収録する6CD+1BD発売 小澤征良と村上春樹が寄稿
ベルリン・フィル・レコーディングスは、2月に亡くなった小澤征爾の追悼ボックスを11月上旬に発売します。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と小澤は1966年以来50年以上にわたって関係を築いてきました。ボックスは6CD+1Blu-rayからなり、6CDには小澤が毎シーズン数回の客演を重ね、とくに親密な関係を育んだ80年代の録音を中心に、初出音源を収録。ブックレットには、小澤の長女で作家 / エッセイストの小澤征良(「父を想ってくださるみなさまへ」)と、深い親交があった作家・村上春樹(「僕の夜明け前の同僚―小澤征爾の死を悼んで」)を掲載。収録音源から、96年に録音されたリヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲の一部が公開されています。 収録される音源は、瑞々しさと情熱に満ちた80年収録のマーラーの交響曲第1番、躍動感あふれる82年のマルタ・アルゲリッチとのラヴェルのピアノ協奏曲、CD初登場レパートリーとなる92年のチャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」など。 Blu-rayには、マティアス・ゲルネ、アンネッテ・ダッシュ、ナタリー・シュトゥッツマンら一流のソリスト陣とともに、感動的な上演を成し遂げたメンデルスゾーンのオラトリオ『エリヤ』(2009年)。7年ぶりに共演し、50年のアニヴァーサリーとなった2016年のベートーヴェンの「エグモント序曲」「合奏幻想曲」。ボーナス映像として、リハーサル時に名誉団員の称号を授与された2016年の映像も収録されます。 なお、日本盤には日本語冊子が付くほか、初回特典としてL判写真が3種封入されます。 (C)Berliner Philharmoniker / Reinhard Friedrich