立山の冠雪まだ? 秋の暑さ要因、史上最も遅くなる可能性
立山の初冠雪が例年より大きく遅れている。平年値は10月12日で、最も遅かったのは1977年の11月9日。富山地方気象台によると、あと1週間は観測の可能性が低く、史上最も遅くなる可能性がある。 同気象台によると、要因は今年の秋の暑さだという。富山の9、10月の平均気温は、平年よりそれぞれ約2、3度高かった。地球温暖化の影響を受け、今後の数十年で徐々に初冠雪が遅くなる恐れがあるという。 県内は11月7~9日ごろに最低気温が低くなる見込みで、立山連峰で降雪の可能性がある。冠雪したかどうかは、富山市石坂にある気象台から職員が目視で判断する。 山小屋には、雪のない影響が出ている。立山室堂山荘によると、宿泊客や室堂周辺を散策する観光客が増えている。一方、スタッフは「11月後半も降らなければ、スキー客の宿泊が減って痛手になる」と話す。 平年値が10月2日の富士山の初冠雪もまだで、統計開始以降初めて発表が11月に持ち越された。