『だれかtoなかい』MCのムロツヨシが卒業 「8か月」の意味と注目される後任の“条件”とは?
『だれかtoなかい』がまたもリニューアルだ。今回は、MCを務めていた俳優のムロツヨシ(48才)が卒業する。ムロがMCを務めた期間は8か月間だったが、その起用にはどんな意味があったのか? そして注目される後任はいったい誰になるのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 【写真】MCを務めるムロツヨシや二宮和也。いまとなっては懐かしい松本人志と中居のツーショット
* * * 『だれかtoなかい』(フジテレビ系)で中居正広さんとともにMCを務めてきたムロツヨシさんが12月1日の放送で番組を卒業します。 最後を飾るべく出演するゲストは盟友の小栗旬さんと山田孝之さん。まさに「友情出演」であり、公私ともに深い関係性ならではの本音トークが期待できそうです。さらにエンディングではコンビを組んだ中居さんとの2ショットトークも予告されているだけに注目を集めるでしょう。 ムロさんが同番組のMCに就任したのは今年4月。以降8か月間にわたってMCを務めましたが、あらためてその起用にはどんな意味があったのか。さらに今後は誰がMCに選ばれるのか。これまでの経緯と今後の行方を掘り下げていきます。
「専業俳優パート」を担ったムロ
ムロさんの起用は「トーク番組が苦手という人が多い俳優を引っ張り出す」という点で意義がありました。 ちなみにトーク番組が苦手な主な理由は、「ドラマ・映画・舞台のように決まったセリフがない」「設定された役を演じるのではなく、自分の素を見せることに照れてしまう」から。『ボクらの時代』(フジテレビ系)のような「知っている人との雑談形式でなければ難しい」という人も多く、その点で同じ俳優のムロさんがいる『だれかtoなかい』が出やすいトーク番組だったことは間違いないでしょう。 ムロさんがMCを務めた期間で、吉田鋼太郎さん、高畑充希さん、舘ひろしさん、市村正親さん、鈴木保奈美さん、戸田恵子さん、高橋英樹さん、杏さん、河合優実さん、波瑠さん、生田斗真さん、中村倫也さん、田中圭さん、林遣都さん、仲野太賀さん、染谷将太さん、西島秀俊さん、内田有紀さん、池松壮亮さん、蒼井優さん、渡部篤郎さん、三浦翔平さん、柳葉敏郎さん、水川あさみさんが出演しました。ゲスト全体の6割程度が俳優だったことから「俳優に優しいトーク番組」であり、「俳優を積極的にキャスティングした」ことがわかるのではないでしょうか。 もともと『だれかtoなかい』はダウンタウン・松本人志さんの芸能活動休止に伴いタイトルを『まつもtoなかい』から変更。今年2月4日の放送から二宮さんがMCに就任しましたが、7月から裏番組のドラマ『ブラックペアン2』(TBS系)で主演を務めるため、3月31日の放送で卒業という経緯がありました。 あらためて振り返ると、2023年4月のレギュラー放送スタートから、松本人志さん、二宮和也さん、ムロツヨシさんという流れでMCがリレーされました。主な肩書で見ると、芸人→アイドル(タレント、俳優)→専業俳優という流れであり、ムロさんは“専業俳優パート”を担った上で、次のMCにバトンをわたすように見えます。 では次はどんなMCがハマりやすいのでしょうか。