【MLB】アンヘル・ヘルナンデスが引退を電撃表明 62歳のベテラン審判員 「子供のころの夢を叶えられた」
日本時間5月28日、メジャーリーグの試合を30年以上担当してきたアンヘル・ヘルナンデス審判員が引退を電撃表明した。MLB機構はヘルナンデス氏からメディアに向けた声明を発表。ヘルナンデス氏はそのなかで「家族と過ごす時間を増やしたいと思うようになり、引退することを決めた」と引退の理由について述べた。ヘルナンデス氏はキューバのハバナ出身で、現在はフロリダ在住。1991年にマイナーからの「コールアップ審判員」として初めてメジャーリーグの試合を担当し、1993年から正式にメジャーリーグの審判員となった。 ヘルナンデス氏は発表した声明のなかで「1991年からメジャーリーグの試合を担当するようになり、メジャーリーグの審判をするという子供のころからの夢を叶え、とてもいい経験をさせてもらった。自分が楽しめる職業に就くことほど素晴らしいことはない。これまでに築いてきた、同僚たちや各都市のロッカールームの係員たちとの友情は、私の宝物だ」とコメント。「言うまでもなく、私が野球の世界に足を踏み入れて以来、球界にはたくさんのいい変化があった。そのなかにはマイノリティの拡大や促進も含まれる。メジャーリーグの審判員として、その目標の達成に向けて積極的に参加できたことを誇りに思う」と自身のキャリアを振り返った。 ヘルナンデス氏はオールスター・ゲームを3度(1999年・2009年・2017年)担当したほか、地区シリーズを12度、リーグ優勝決定シリーズを8度、ワールドシリーズを2度(2002年・2005年)経験している。メジャーリーグの審判員になる前は、マイナーの各リーグや独立リーグ、さらにはベネズエラのリーグでも審判を務め、経験を積んだ。2016年に母国キューバのハバナで行われたレイズ対キューバ代表の親善試合では、ラズ・ディアス審判員とともにメジャーリーグから参加。4人のキューバ人審判員とともに試合を担当した。