国内FA「大山は特別」巨人、異次元の大型契約&背番号「10」プラン 「絶対に負けられない」 ソフトバンク甲斐、石川のトリプル獲り画策
■絶対に負けられない戦い 巨人が今オフの補強候補の目玉、国内フリーエージェント(FA)権を行使した阪神・大山悠輔内野手(29)との交渉に向け、「異次元」の大型契約とともに阿部慎之助監督(45)が現役時代に着けた背番号「10」を提示する方針であることが分かった。 【表でみる】阪神・大山の年度別打撃成績&年棒推移 巨人・山口寿一オーナー(67)は20日、東京都内で行われたオーナー会議に出席後、FA補強について「個別については申し上げられない」と断りつつ、「最も歴史のある球団。(巨人は)野球の歴史に対しては最も責任が重いし、愛も深いと思っている。ぜひ一員になってほしい」とラブコールを送った。 今オフのFA市場ではライバル球団で4番を張ってきた大山、今季パ・リーグを制したソフトバンクの甲斐拓也(32)と石川柊太投手(32)のバッテリーのトリプル獲りを画策。 その中でも「大山は特別という意思表示をしなければいけない事情がある」と球団関係者は明かす。岡本和真内野手(28)のポスティングシステムによるメジャー挑戦が来オフにも容認されるため、不動の4番の穴を埋める右の強打者として、大山の争奪戦には「絶対に負けられない戦いだという空気が充満している」という。 ■阿部監督の現役時代 同じく大山に関心を寄せていた西武は、巨人の獲得予算が40億円規模との情報を得て「異次元のマネーゲーム」と早々に白旗を上げた。さらに、〝プライスレス〟な誠意として、特別な背番号を用意。今季は空き番だった「10」を、深い愛着を持つ阿部監督が譲り渡すセレモニーが、阪神の強い慰留を上回れるか。 (山戸英州)