ナポリ首位陥落 負けてもコンテ監督は「下がって守備をするチームを見たくない」と強気姿勢を崩さず
惜しいシーンもあったが不発で敗戦
ナポリのアントニオ・コンテ監督は、ラツィオとの戦いに敗れるも、パルテノペイで築き上げた姿勢を崩さないと明言した。 [動画]勝負の行方は紙一重 クワラツヘリアの惜しいFKもあったが、得点を奪えずラツィオに敗戦 そのナポリは、数日前にコッパ・イタリアでもラツィオと対戦している。その試合は、ローテーションによってロメル・ルカクやクビチャ・クワラツヘリア、ジョバンニ・ディ・ロレンツォ、アンドレ・ザンボ・アンギサなどの主力を温存。結果は3-1で敗戦してしまっていた。 それでもチームマネジメントの観点から、ナポリの会長もコンテ監督の戦略が正しい選択であると同意。当然、次のリーグ戦で結果を出すことが期待された。 そして9日に行われたセリエAのラツィオ戦では、ナポリは主力を先発起用し、その各選手が躍動するも苦戦。後半に一瞬の隙をつかれ、カウンターから失点し、またしてもラツィオ相手に黒星を喫してしまった。 コンテ監督は、試合後の会見で「我々のサッカーは、攻撃的になり、主導権を握り、ボールを保持しているときにチャンスを積極的に作ろうとすることなので、この試合は我々が正しい方向に進んでいることを明確に示したと思う」と語った。 そして「クロスと最後のパスは確実に改善する必要がある」と反省点も語るも、「選手たちは全力を尽くし、気迫と決意を示し、相手が非常に優れたラツィオなので、選手のパフォーマンスに失望したわけではない」と選手たちの奮闘を労った。 ナポリは策を講じ、ラツィオに挑んだものの結果が出せなかった。しかしながらコンテ監督は会見の最後に、その方針が間違っていないことを強調した。 「高い位置でプレスをかければ、カウンターアタックを許してしまうのは避けられないが、それも成長過程の一部だ。私は、受け身ではなく、今日のように積極性を見せて失点するチームを作りたい。我々はこの旅をスタートし、懸命に努力し、その努力の最初の成果が見えているが、まだ5か月しか経っていない。これが我々のコンセプトであり、後戻りするつもりはない。私は後ろに下がって守備するチームを見たくはない」 コンテ監督が語る通り、ナポリはその姿勢を貫いてここまで結果を出してきた。しかし折り返しを目の前にして2位に陥落し、5位のラツィオとは勝点1ポイント差に縮まっている。そうなるとスクデット獲得には、やはり強豪との勝負が大きく影響するかもしれない。 果たして最後までその姿勢を貫き、目標のスクデット獲得を達成するのか、今後のナポリの戦いに注目したい。
構成/ザ・ワールド編集部