まさかの“直訴”で…他球団移籍を志願した歴代選手(5)“球界激震”の阪神からトレード希望”
プロ野球の世界では現在、フリーエージェント(FA)制度や、現役ドラフト制度などが導入され、NPB内での移籍の活性化が図られている。一方で、選手が出場機会の増加や、環境の変化を求めた例も存在する。そこで今回は、他球団への移籍を希望した歴代選手を紹介したい。
新庄剛志
投打:右投右打 身長/体重:181cm/76kg 生年月日:1972年1月28日 経歴:西日本短大付高 ドラフト:1989年ドラフト5位 現在は北海道日本ハムファイターズの指揮官を務める新庄剛志も、現役時代に他球団への移籍を望んだことがあった。 西日本短大付高時代の甲子園出場は無かったが、打撃、守備の両面で高い評価を得ていたこともあり、1989年ドラフト5位で阪神タイガースに入団した。 高卒3年目の1992年に頭角を現し始めると、1993年には102 試合出場で打率.257、23本塁打をマーク。同年から外野手部門でのゴールデングラブ賞の常連となり、攻守でチームに欠かせない存在になった。 そんな中、87試合出場で打率.225(規定未満)、7本塁打と低調に終わった1995年オフ、トレード移籍を希望した新庄。この事態には、さまざまな憶測も飛び交った。 結果的には阪神に残留してプレーを続け、2000年オフにFA権を行使しメジャーリーグに挑戦。2004年からは日本球界へ復帰し、日本ハムに入団した。 加入1年目の2004年は123試合に出場し、打率.298、24本塁打、79打点の好成績をマーク。2006年にはリーグ優勝、日本一に大きく貢献し、同年限りで現役を引退した。 2022年からは日本ハムの指揮官に就任。今季はリーグ2位に入るなど、チームを大躍進に導いている。
ベースボールチャンネル編集部