セキュリティ意識向上トレーニングを超え、新たなページを開く--KnowBe4 Japan・力社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 KnowBe4 Japan 職務執行者社長 力一浩氏 2020年2月に設立されたKnowBe4 Japanは、2025年で設立5周年を迎えます。2024年9月、KnowBe4 Japanは日本市場でのさらなる成長を目指し、新たな事業展開と新体制を開始しました。おかげさまで、新体制のもと順調に顧客基盤を拡大し、500社を超える日本企業さまにご採用いただき、120万人を超える日本のエンドユーザーさまにKnowBe4のセキュリティ意識向上トレーニングをご利用いただけるまで成長することができました。これもひとえに、KnowBe4を採用いただいたお客さま、ならびに販売にご協力いただいた販売パートナーさまのおかげであり、心より厚く御礼申し上げます。 AIと日本企業を取り巻くサイバーセキュリティの環境 2024年、AIツールの増加とその普及により、サイバー脅威がこれまで経験したことのない速さで進化するのを目の当たりにしました。日本企業を取り巻くサイバーセキュリティの環境は大きく変化し、日本企業を標的とするサイバー攻撃は急増しています。サイバー攻撃の高度化が進む中で、セキュリティプログラムの効果を高めるためには、今、日本企業には抜本的なセキュリティ対策が求められています。 AI時代とセキュリティ文化の重要性 AIはサイバー脅威と防御の両面で革新を引き起こし、防御側と攻撃側のダイナミクスと戦略に大きな変化を及ぼしています。サイバー犯罪者は人の心理を操るソーシャルエンジニアリングの手法をさらに高度化させ、よりパーソナライズされた効果的な攻撃を仕掛けています。ベライゾンの「データ漏洩/侵害調査報告書」(DBIR)によると、データ侵害の74%以上が人的レイヤーに起因しているにもかかわらず、人的レイヤーに焦点を当てたセキュリティ投資は全体の3%にも満たないのが現状です。今後、「人」が生み出す防御力を強化し、組織全体に根付いたセキュリティ文化を形成することが、ますます重要となるでしょう。 2025年の重点施策 2024年、KnowBe4はAI時代のサイバーセキュリティリスク管理を変革するため、オールインワンのヒューマンリスク管理プラットフォーム「HRM+」を米国で発表し、新たな市場である「ヒューマンリスク管理」への挑戦を開始しました。また、AIが生成するフィッシング攻撃に対抗し、人が生み出すサイバーリスクを測定する新しいAIディフェンスエージェントもリリースしました。これらの製品を日本市場に投入していきます。2025年は、KnowBe4 Japanにとって、セキュリティ意識向上トレーニングを超え、新たなページを開く年となります。 KnowBe4 Japanは、新体制のもと全社一丸となり、さらなるビジネス成長へ向けてまい進してまいります。今後とも、KnowBe4 Japanへのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。