公認心理師に聞いた! 大人が新しい友達をつくって関係を継続していくコツとは?
大人になると、友達がなかなかできないのはなぜ? 出会いがない場合は、どうしたらいい? 「大人の友情」を様々な視点から研究してきた公認心理師 山名裕子先生に、失敗しないためのヒントをリサーチ!
Q. 友達づくりや友達関係を継続していくことにコツはある?
A. 相手に期待しないこと! 信頼を得るためにはまず自分から心を開いて 年を重ねて得た経験と知識から警戒心が高まることが、友達づくりに苦戦する原因になっています。大人になっても新しい友達がつくれる人に共通するのは、自己開示のうまさと、人の悪口を言わないこと。相手に安心感を与えるからです。同じ理由で、大人は境遇が似ている人に対して、心を開きやすくなります。ライフスタイルや仕事に対する意識、悩みなど、共通点が多ければ多いほど、共感率が高まり、信頼関係も深まる。それらを意識して人と接することが、友達づくりのコツです。 友達関係を継続するためには、相手に多くを求めないことが鉄則。人は与えることで相手の気を引こうとする一方で、自分の貢献度を過大評価する傾向があります。だから、求めていた好意が返ってこなかったとき、「私はあれほど与えたのに!」と傷ついてしまう。期待するのをやめると、傷つくことが減り、何かしてもらったときの嬉しさが増しますよ。何かを求める場合は、察してもらうことを期待せず、きちんと言葉で伝えましょう。 【公認心理師 山名裕子先生】 「やまな mental care office」を東京・青山に開設。あらゆる悩みへのカウンセリングを行う。著書に『最高の恋愛・結婚がかなう話し方』(廣済堂出版)がある。 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年11月号掲載