【新春インタビュー】日本ハム 伊藤大海が新庄監督と約束した「15勝以上」の意味とは…
日本ハム・伊藤大海投手(27)が本紙の新春単独インタビューに応じた。入団4年目の昨季はリーグ最多勝&最高勝率の2冠を達成し、誰もが認める新エースとして成長。周囲の期待も高まる今季、新庄剛志監督と新たに約束した「15勝以上」という目標を掲げ、チームの日本一へと導く覚悟を誓った。(聞き手・清藤 駿太) ――いよいよプロ5年目の節目のシーズンが始まる。チームを引っ張っていく覚悟は? 「もちろん引っ張っていかないといけないと思うし、より一層周りを見てやっていきたいなと思います」 ――昨季は最多勝&最高勝率の2冠を達成。エースとしての自覚は芽生えた。 「まだまだやるべきこと、やらなくてはいけないことがたくさんある。自分自身、そこはまだ納得していない。ただ誰よりも勝ちたい思いは強いので、そこは変わらずやっていきたい」 ――昨年11月のファン感謝祭で昨年の伊藤同様、新庄監督が今季の開幕投手に金村を指名した。どのように見ていたか。 「僕もあのタイミングで開幕投手に指名されて、いいオフシーズンを過ごせたと思う。人として変わる大きなターニングポイントになった。やっぱり、あそこ(開幕戦)でしか感じられないことがある。彼が若いうちに経験しておくのは、凄く良いことなのかなと思いましたね」 ――今季は新庄監督と新たに「15勝以上」と約束した。「以上」の意味をどう捉えているか。 「全部勝てと言っている、それくらいの気持ちですよね。15勝“以上”なので、15勝では約束が変わってくる。ただ、それくらい期待をかけてもらっているのは凄くうれしいですね」 ――プロ4年間やってきて今の現在地は。 「やりたいこと、やるべきことはできてきたのかなと。あと、大きなケガをしていないことが一番ですね。(負担が)来てもおかしくないくらい投げてはいると思うが、しっかりとケアをできている証拠だと思う」 ――今オフのテーマは? 「自分の体を理解して操作するというところと体の柔軟性を出し、続けてきているトレーニングの強度を上げていくこと。パワーもありつつ操作性も高い。シンプルではあるが、行き着くところはそこなのかな。まだ自分自身できない動きがある。できない動きがないよう体をつくりたい。それが一番難しいんですけどね」 ――それは元々思っていたことか。 「年々、ウオーミングアップの時に硬いなとか、動かないなとか出てくる。今そこを放っておくと、一生できなくなってしまう。まだ年齢的に(技術が)上がる体だと思うので、絶対におろそかにしてはいけない部分とパワーアップさせていく部分の兼ね合いを見ながらできれば」 ――オフから始めた初動負荷の効果は? 「ずっとやっています。良いですね。それこそ自分が苦手な動きだったり、やってこなかった動きは体が使い方を知らない。それをやったらできるようになる。そういうのは新しい発見というか、やっていて面白いですよね。オフのテーマにマッチしているなと感じますね」 ――チーム、個人としても真価が問われるプロ5年目へ。どんなシーズンにするつもりか。 「ケガなく1年間投げきるのは大前提。チームとしても、個人としても最高のシーズンになるよう、そんな年にしたいなと思います。2位というのは結局2位なので、優勝したい思いはもちろんあります」