「いびき怪獣」夫は無呼吸症候群かも…イベントで治療の大切さ訴え
「無呼吸、1時間に14回」にショック!
寝つきの悪さや夜中に何回も目覚めてしまうことなど、睡眠に関する悩みを持つ人は少なくありません。よく眠ったはずなのに疲れが残って、日中に眠くなってしまうことも。こうした“眠りの質”に悪影響を与えていると言われるのが、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。眠っている間に何回も呼吸が止まってしまうという深刻な症状にもかかわらず、本人にはあまり自覚がないだけに、治療を呼びかける啓発イベントが各地で開かれています。このほど都内で開かれたイベントをのぞいてきました。 東京・渋谷の大規模複合施設「Shibuya Sakura Stage」では、「SAS(サス)解決! 快眠プロジェクト『あなたの睡眠は大丈夫?』~SAS(睡眠時無呼吸症候群)無料体験イベント~」(フィリップス・ジャパン主催)があり、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さん(48)と八木真澄さん(50)、女優の髙橋ひかるさん(23)によるトークセッションなどが行われました。 SASの治療機器「CPAP(シーパップ、経鼻的持続陽圧呼吸療法)」のメーカーであるフィリップス社が2023年にインターネットで実施した調査では、「睡眠に満足している」と答えた人はわずか17%で、「日中眠気を感じる」と答えた人は89%にも上りました。また、SASの潜在的な患者は国内に900万人いるとされていますが、治療を受けている人は75万人にとどまっています。こうした状況を受けて同社は、より良い睡眠のあり方やSASを治療することの大切さを知ってもらおうと、同イベントを開催しました。 トークセッションでは、サバンナの高橋さんが、5年前の健康情報番組への出演がきっかけで、CPAPでの治療を受けるようになったとして、「SAS芸人、サバンナ高橋です」と自己紹介。「最初はケータイのアプリで、自分のいびきを録音してみたんです。そしたら、朝までガーッて、すごい音で。これは無呼吸症候群だろうというので、病院で一晩いろんな機器を付けて測ってもらいました。先生から『君のあごのカタチは無呼吸になるために生まれてきた』とまで言われて、CPAPを始めて。マスクみたいなものですけど、よく眠れるようになりました」と話しました。 相方の八木さんは最近、妻にいびきが大きいと指摘され、別室で眠るようになりましたが、「自分ではまったく自覚ないんですが」と明かしました。今回のイベントに備えて、自宅で簡易検査を受けており、検査に当たった「ゆみのクリニック渋谷桜丘」の土肥智貴医師が「無呼吸、1時間に14回」と結果を発表すると、八木さんは立ち上がって、「えぇー!?」と目を丸くしながら叫びました。 土肥さんは「1時間に5回以上の無呼吸があると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。元々あごが小さかったり、舌根が落ちやすかったりすることなどが原因ですが、本人も気づかないうちに進行し、心臓や血管、脳、自律神経にも影響を及ぼします。いびきがひどい、眠ったはずなのに疲れが取れず、日中も眠くなるなどの症状があったら、まずは受診を。最近は、睡眠外来や無呼吸外来を標榜するところも増えてきていますが、内科、呼吸器内科、循環器科、耳鼻科などで広く治療に当たっています。まずは検査をすることですね」とアドバイスしていました。 髙橋ひかるさんは「50代のうちの父親にも無呼吸症候群のことを話してあげたいと思いました。睡眠を大切に、私も爆睡したいです」と話していました。