資金流入額上位に国内株ファンドが大量ランクイン、パフォーマンス上位はアクティブが席巻=DC専用ファンド(2024年4月)
DC専用ファンドの2024年4月の純資金流出入額(速報値)は約360億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降41カ月連続になった。流入額のトップは前月まで10カ月連続でトップだった「先進国株式」(流入額は122億円)に代わって「国内株式」になった。「国内株式」の流入額は241億円で、前月の53億円から4.5倍増と大幅に拡大した。また、前月は資金流入額で第2位だった「バランス」は22億円の資金流出に転じた。「バランス」が資金流出になるのは、2022年2月(25億円の資金流出)以来、26カ月ぶりのこと。一方、「国内債券」は9カ月連続の資金流出となっている。 DC専用ファンド全体の純資産総額は約13兆2443億円と前月から約555億円増加して6カ月連続で過去最高を更新した。残高の内訳は、株式ファンド55%、債券ファンド12%、バランスファンド32%という割合で、前月と比較して株式ファンドの比率が1%ポイント高まった。株式ファンドへの投資比率が55%になるのは過去最高。 (※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
■資金流入額のトップは「One DC米国株式(S&P500)」、国内株も上位に
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは、「One DC米国株式(S&P500)インデックスファンド」になった。10カ月連続でトップだった「野村 外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)」は第2位に後退した。また、第3位に「One DC国内株式インデックスファンド」が入ったほか、4位から7位まで、合計5本の国内株式インデックスファンドが入った。これまでの外国株式インデックスファンドが過半を占めるトップ10とは大きく異なる内容に変わった。