北の富士さん偲ぶ会、八角理事長「恩返しは親方と同じように、相撲人生を全うすること」
11月に82歳で亡くなった大相撲・元横綱の北の富士さんを偲ぶ会が18日、都内の八角部屋で行われ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)ら関係者が参列した。 発起人の八角理事長は「親方への恩返しは、大相撲の伝統文化を守り、未来への伝承に全力を尽くし、親方と同じように、相撲人生を全うすることだと思っています」と北の富士さんに誓った。 さらに「私は親方が当時九重部屋を構えたこの地で横綱に昇進し、この土俵を受け継いで、八角部屋を創設し、弟子を育てて来ました。親方の生前の願いであった。この部屋から送り出してほしいという思いを本日、こうして多くの方々にお集まりいただいた中で、叶えることができたことを、親方も喜んでくれていると思います」と涙を堪えながらに話した。 北海道美幌町生まれの北の富士さんは、1957年1月に出羽海部屋から初土俵を踏むと、1964年1月に新入幕を果たした。1966年7月場所後に大関に昇進すると、翌年3月場所で初優勝。3年後の1970年3月場所から第52代横綱として名勝負を繰り広げ、優勝回数は10回を誇り、相撲界の歴史に名を残した。 偲ぶ会には、大関・琴櫻ら現役力士、元横綱・鶴竜の音羽山親方、元高見山の渡辺大五郎氏や、相撲界以外からも親交のある鈴木宗男参議院議員、歌手の松山千春氏らが故人との別れを惜しんだ。
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