<センバツ>甲子園で君が代独唱の菅谷茉友さん 「選手の背中を押せるような」
23日に開幕する第91回選抜高校野球大会の開会式で、千葉県立幕張総合高校普通科3年の菅谷茉友さん(18)が君が代を独唱する。伸びやかでつやのある歌声で、昨年の全日本学生音楽コンクール全国大会で声楽部門高校の部1位に輝いた。菅谷さんは「選手の背中を押せるような歌声を披露したい」と意気込んでいる。 【写真特集】組み合わせ抽選会に参加した主将たち 小学生のころからオペラ歌手になるのが夢だった。当時、特に好きだった曲は、モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」で歌われる「夜の女王のアリア」。自宅にCDプレーヤーがなく、祖父の運転する車でCDを再生してもらい、車に揺られながら何度も聴いていた。 市川市立第五中の合唱部に入り、部活に熱中した。1年の時、創部3年目の同部は全国大会に出場した。「たくさんの人に歌を聴いてもらいたい」と、全国有数の合唱部がある幕張総合高校に入学。両親に「音楽では食べていけない」と反対されたが、「自分の持ち味は歌しかない」と言い切る。休み時間も歌の練習を続け、音楽の道を志す。 「万を超える人に見られながら歌うのは初めて。歌の重みも桁違い」と緊張するが、「開会式までしっかり練習をして本番に臨みたい」と話している。【秋丸生帆】