ふるさと納税が200万円→34億円に…「第2の夕張」と呼ばれた金欠の町を元フリーターのヨソ者が復活させるまで
■「死ぬ気でやればだいたいのことはなんとかなる」 パンクチュアルの新卒者の初任給は東京の大手企業の平均を上回る。各地で子ども食堂も運営し、その土地で得た利益はその土地と住む人に還元する姿勢を貫いている。 「だから会社全体の利益率はめちゃくちゃ低いですよ」と笑う守時さんに、今後の展望について聞くとまるで玉手箱が弾けるように事業構想やアイデアが次々と溢れ出た。 「世界で戦える地域を作りたいんですよね」 ふるさと納税は確かに有益な制度だ。地元事業者の収益向上、地域ブランドの確立などさまざまなメリットがある。しかし、人口減少が進む日本でお金を取り合っているだけでは良い未来には繋がらない。いかにして海外から日本の地方にヒト・モノ・カネ・コトを引き寄せるかに挑戦したいと守時さんは語る。海外向けECや、地方の魅力を海外へ発信する実店舗の準備も進めている。 「人間は多分、成功しても失敗しても死ぬし、幸せでも不幸でも死ぬと思うんです。僕の経験ですが、死ぬ気でやれば大方なんとかなるんですよね」 ---------- 甲斐 イアン(かい・いあん) ライター 1989年千葉県生まれ。過疎地のPR・地域活性化に携わったのち、フリーライター・イラストレーターとして独立。徳島県在住。特技はバタフライ。 ----------
ライター 甲斐 イアン