常葉大菊川－至学館　７回表常葉大菊川２死二塁、左翼へ勝ち越しの適時二塁打を放つ佐藤大加良

◇26日　高校野球　秋季東海大会準決勝　常葉大菊川5―4至学館（草薙） 　常葉大菊川（静岡1位）が決勝進出を決めるとともに、来春のセンバツ出場をほぼ確実にした。一時は4点差をつけられていたが、そのビハインドをひっくり返して至学館（愛知1位）に5―4で逆転勝ちした。来春センバツでの東海地区の出場枠が「3」で、来年1月24日の選考委員会で出場32校が決まる。 　仲間のために負けられなかった。4―4で迎えた7回2死二塁。常葉大菊川の佐藤大加良内野手（2年）が、内角低めのスライダーを左翼線へ運ぶ適時二塁打を放った。この一打で2回までに背負った4点差を逆転。一塁側ベンチが沸いた。 　初戦は5打数4安打1打点と大活躍した主将の橘木千空内野手（2年）が前日に発熱して急きょ欠場。”主将代理”を務めた佐藤大加良は「橘木は誰よりも必死にチームを引っ張ってくれている。メンバー全員でカバーしよう、と」。ナインはいつも以上に結束した。 　この日は2回までに4点を失う苦しいスタートとなった。それでも、「1点ずつ返すぞ」と声を枯らし、4回に挙げた1点をきっかけに6回には追いついた。ベンチに掲げた橘木の背番号「3」のユニホームにも背中を押され。終わってみれば計12安打。今大会屈指の強力打線を引っ提げ、優勝した2007年以来の明治神宮大会出場が懸かる決勝に挑む。