次世代車をめぐるインド市場を見るとわかる、スズキとトヨタの深化する関係
スズキは2030年までにインドでEVを6モデル投入
インドはスズキにとって最重要市場であり、スズキ4輪車の世界販売台数(300万台:2022年度)のうち約55%を占める。現地でのシェアは42.1%(2023年度上半期)と他社を圧倒している。 しかし、昨今ではタタやマヒンドラなど現地自動車メーカーも成長してきており、さらにインド全体市場は2030年には600万台に膨れ上がるとあって、他の日本メーカー、ヒョンデ/キア、そして一部の欧州メーカーや米テスラなども攻勢をかけている。中国勢の進出も時間の問題だ。 そんな激化する成長市場において、2030年にシェア50%を達成するのがスズキの掲げる目標である。さらに今後の欧州や東南アジア向け小型車両の生産拠点として、インドの各工場の生産能力を強化していきたい思惑も重なる。その切り札として、2030年までにEVモデルを6車種投入する計画だ。その実現のためにも、トヨタとの関係はますます深まっていくに違いない。