ロバート・ボッシュ、ソフトウエア売り上げ比率を2030年までにグループ全体の1割弱へ スタンドアローンソフトを強化
【ドイツ・レニンゲン=山本晃一】ロバート・ボッシュは6月19日、レニンゲンの研究センターで旗艦のイベント「ボッシュテックデー2024」を開き、2030年までにソフトウェアで数十億ユーロ規模の売上高を目指す方針を示した。グループの売上高(910億ユーロ強)の1割弱に当たる規模。製品とは別にソフト単独で開発・販売する「スタンドアローン・ソフトウエア」のビジネスを強化する。 従来、エアバッグなど製品用のプログラムに力を入れてきたが、ハードウエアにとらわれず、さまざまなメーカーの製品で動作するソフトを提供する。「M&Aを含め、外部パートナーとの連携も強化する」(シュテファン・ハルトゥング取締役会会長)。 また、最新の車両コンピューターで、過去3年間で約40億ユーロの売上高を達成していることを表明。ソフトウエアのエンジニアリングに携わる従業員4万8千人超のうち、約4万2千人をモビリティ事業セクターに充てているといい、開発を強化していく方針を示した。 同社は元々、車載関連の技術イベントを隔年で開いていたが、広範な技術を紹介する大規模な年次イベント「テックデー」として衣替えし、今回で3回目となる。シュテファン・ハルトゥング取締役会会長ら幹部が登場した。 また、欧州連合(EU)が中国製の電気自動車(EV)に追加関税を課すことによる影響について、シュテファン・ハルトゥング取締役会会長は当局と話し合う考えを示した。 (2024/6/19更新)