沙羅双樹が見頃、京都・東林院 境内で特別公開、23日まで
平家物語の一節ではかなさの象徴として登場する「沙羅双樹の花」が、京都市右京区の東林院で見頃を迎えた。10日、特別公開「沙羅の花を愛でる会」が境内で始まり、青々と茂ったコケと白い花に参拝者は見入っていた。公開は23日まで。 沙羅双樹として知られるのはナツツバキ。朝に咲き夕方には散ってしまうため、平家物語では「盛者必衰の理をあらわす」と記されている。 西川玄房住職(85)は取材に「人の世は常ならぬということを感じて、一日一日を大切に生きるきっかけにしてほしい」と話した。 予約不要で、拝観料は抹茶と和菓子付きで1600円。精進料理も加えると6100円。