フィデリティ、欧州のダイレクトレンディング業務停止-人員を解雇
(ブルームバーグ): 大手資産運用会社のフィデリティ・インターナショナルは、欧州でのダイレクトレンディング業務を停止し、プライベートマーケット担当チームの人員を解雇した。同社の広報担当者が明らかにした。
フィデリティは、フィクストインカムおよびマルチアセット、プライベートアセット担当の共同最高投資責任者(CIO)、アンドルー・マカフェリー氏の退任後に、プライベートクレジット業務の縮小を決定している。同社の資産運用額は3月31日時点で8170億ドル(約128兆1000億円)に上る。
発表文によると、フィデリティは引き続きローン担保証券(CLO)と不動産事業を支援する方針にある。ダイレクトレンディング関連の投資は継続するものの、自社のファンドではなく、第三者を通じて行う。
同社の計画に関しては、オルタナティブ・クレジット・インベスターが最初に報じていた。
フィデリティが初のプライベートクレジットファンドを立ち上げたのは2023年10月。当時、プライベートレンディングを担当するチームは20人近い人員で構成されていた。同社は21年以降、幅広いプライベートマーケット事業の増強に向けて約70人を採用した。
原題:Fidelity Halts Direct Lending Activity, Lets Team Members Go(抜粋)
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Kat Hidalgo