来日40周年<コアラ>絶滅危惧種、意外な6つの生態「繊細でグルメ、歯が黒い?」【全国おすすめスポット7選】
飼育員に聞きました!コアラの意外な6つの生態
【1】エサを選り好みする! コアラの主食・ユーカリはフトモモ科ユーカリ属の樹木の総称で、その種類は600~900種あるが、コアラのエサとして推奨されているのは約50種。コアラは嗅覚にすぐれ、部位や個体差などによって選り好みすることも。 【2】ジャンプが得意! コアラは樹上生活動物。そのため、木登りが得意なのはもちろんだが、枝から枝へ移動するときはジャンプすることも。長くとがった爪があるので、「ジャンプに失敗しているのは見たことがない」と伊東さん。 ジャンプする東山動植物園のだいふく 【3】水を飲まない! ユーカリの葉には水分が多いため(約60~80%)、コアラはほぼ水を飲まない。そのため、コアラの尿にはユーカリの成分が凝縮されてとても臭いのだとか。ちなみに、フンが出るまで2週間かかる。 【4】ユーカリの成分のせいで歯が黒い ユーカリには、ワインなどの渋み成分であるポリフェノールの一種・タンニンが含まれているため、大人のコアラの歯はその色素が沈着して黒くなる。あくびをしていたら見てみよう。 【5】ポーカーフェースだが飼育員を信頼している 野生のコアラは人間を恐れて近づかないが、園内では生まれたときから触診などができるよう飼育員が関係性作りを行う。「給餌の際は毛を触るなどして体調を確認しています」(伊東さん)。 【6】後ろ足の親指だけ爪がない コアラは樹にしがみつけるよう前後の足に鋭い爪があるが、後ろ足の第1趾(親指に該当)には爪がなく、第2趾(し)と第3趾がくっついている。この後ろ足の爪で毛づくろいをする。
あなたの知らないコアラに出会う秋!おすすめのコアラスポットを紹介
コアラが日本にきてから今年で祝!来日40周年。おっとり屋だけど、意外と神経質で偏食家。愛くるしい顔に秘められた野生の魂に会いに行ってみよう!
<愛知>名古屋市東山動植物園
コアラ飼育歴40年!11頭のコアラたちがお出迎え 日本で最初にコアラの飼育を始めた動物園のうちのひとつで、現在は11頭のコアラを飼育している。夜行性のため、日中は寝ていることが多いが、開園直後の9時頃とお食事タイムの13時~14時半頃は、活動的なコアラの姿が見られる。ちなみに、コアラ舎のレリーフは、愛知県出身の漫画家、故・鳥山明さんのデザイン。11月17日まで「秋まつり」を開催中。 1937年に開園。約60haの敷地には植物園、遊園地、東山スカイタワーも併設。動物園にはコアラやコモドオオトカゲなど約450種の動物が、植物園には約7000種類の植物が展示されている。 【動物園の情報】 <住所>愛知県名古屋市千種区東山元町3-70 <祝日>月曜(祝日等の場合は翌日)、12月29日~1月1日 <営業時間>9:00~16:50(入園は~16:30) <料金>大人500円