佐々木朗希はパドレスがベスト? 打倒ドジャースで「ヒール役からイメージ変わる」
12月10日(日本時間)から3日間、米国・カリフォルニア州でメジャーリーグのウインターミーティングが開かれた。注目選手の1人は、ロッテからポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する佐々木朗希だった。 【写真】メジャーが佐々木朗希よりほしい投手はこちら メジャーで取材するスポーツ紙記者が明かす。 「ある球団の幹部に『佐々木は何球団に絞っているんだ?』と逆取材を受けました。こちらが知りたいぐらいなんですけどね。ロッテではコンディションを整えるのに苦労したので、温暖な西海岸の球団に優位性があると言われていますが、佐々木が何を重視するかで選ぶ球団は変わってくる。大谷翔平(ドジャース)も日本ハムからポスティングシステムを利用した際、エンゼルスに移籍するとは思わなかったですからね。当時の大谷の場合は強豪球団であることより、投打の二刀流でプレーできる環境を大切にしていた。佐々木は発展途上の投手なので、育成能力の高い球団を選ぶならガーディアンズ、レイズ、タイガースが有力候補に入ってきます」 選手によって球団を選ぶ物差しは違ってくる。年俸、契約年数にこだわりを持つ人がいれば、出場機会が多い球団、家族で移住する場合は住環境が重要な要素になることもある。佐々木は昨オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦した山本由伸(ドジャース)や今永昇太(カブス)のように完成された投手ではない。今年は10勝5敗と自身初の2ケタ勝利をマークしたが、入団以来5年間で規定投球回数に到達したシーズンがなく、故障での戦線離脱が目立つ。 ■有力候補はドジャースなど4球団 メジャーリーガーの代理人は「まだ23歳と若いですし、2、3年後に先発ローテーションで1年間稼働する投手になってくれればいい。1年目はマイナーで登板機会を重ねて焦らずじっくりという育成方針になると思います」と分析した上で、佐々木の移籍先の有力候補としてドジャース、パドレス、マリナーズ、エンゼルスの4球団を挙げる。 「この4球団はそれぞれ違う魅力があります。ドジャースの場合は大谷、山本とお手本になる選手がいることに加え、医療を含めた環境面でもメジャートップクラスです。パドレスもダルビッシュ有、松井裕樹がプレーしていることで、安心感はあるでしょう。特にダルビッシュは、侍ジャパンの合宿で佐々木が変化球について教わるなど慕っていた。メジャーで活躍してきた投手なので彼と共にプレーすることでプロ意識が高まるし、成長速度が上がる」