富士山の初冠雪 統計開始以来最も遅い記録になる見通し 台風の進路など色々季節外れ
31日~11月1日ごろ先島諸島は大しけや暴風に
台風21号は、今後発達しながら北上し、非常に強い勢力となって、31日から11月1日ごろに沖縄地方に接近するおそれがあります。 先島諸島では、31日から11月1日ごろにかけて大しけや暴風となる所がある見込みです。台風の進路等によっては、警報級の大雨や高潮となるおそれもあります。沖縄本島地方でも、台風の進路等によっては31日から11月1日ごろにかけて、大しけとなるおそれがあります。
11月1日ごろ西日本は大雨のおそれ 2日ごろ大雨は東日本に広がる
本州付近の前線の活動が活発になる11月1日ごろ、西日本では、暖かく湿った空気の流れ込みの程度によっては警報級の大雨となるおそれがあります。 台風21号の北上に伴って、大雨は2日ごろに東日本へ広がり、総降水量が多くなる可能性があります。 台風や前線の影響を受ける期間は、九州から東海を中心に、最高気温が25℃くらいまで上がるなど、蒸し暑いでしょう。気温も季節外れの日がありそうです。
11月3日ごろから立冬に向けては季節一気に進む
11月7日は、二十四節気の「立冬」です。3日ごろから立冬に向けては、季節が一気に進むでしょう。 3日ごろから、前線が本州付近に停滞することはなくなり、冬にみられるような西高東低の気圧配置になることがある見込みです。大陸から寒気が流れ込みやすいでしょう。ようやくこの時季に、富士山は、雪化粧となるかもしれません。 さらに、南の海上は対流活動が不活発になり、台風など熱帯擾乱が発生しやすい今の状況とは違ってくるでしょう。 最高気温は九州から関東でも、日差しが届いても20℃に届かない日が数日続くことがある見込みです。 11月も高温傾向ですが、気温の変化が大きいでしょう。体調を崩さないようお気をつけください。
日本気象協会 本社 白石 圭子