“紀州のドン・ファン”元妻に無期懲役を求刑「遺産目的は明らか」
日テレNEWS NNN
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判で、検察側は18日、無期懲役を求刑しました。 ◇ 検察側 「計画性のある犯行で、命や財産を奪われた結果は重大」 「無期懲役に処するのが相当」 検察側が求刑した“無期懲役”の言葉を、動揺せず、うつむきながら聞いていた須藤早貴被告(28)。6年前に結婚した“紀州のドン・ファン”こと資産家の野崎幸助さんを殺害した罪などに問われています。 須藤被告(28)(今月15日 被告人質問) 「目の前にいたら文句を言ってやりたい」 「もうちょっと死に方を考えてほしかった。私は何年も人殺し扱いなので。クソっ」 「結婚は“遺産目的”」だと法廷で明かしていた須藤被告。その上で、一貫して無罪を主張してきました。 須藤被告の犯行を示す直接的な証拠が見つかっていない中、焦点のひとつになっていたのが、野崎さんになんらかの方法で摂取させたという、致死量を超える覚醒剤です。
当初、警察の取り調べでは、覚醒剤について「買っていない」「野崎さんが関わっているとも思わなかった」と話していたという須藤被告。 しかし、裁判が始まり一転。事件の2か月ほど前に野崎さんから「覚醒剤を買ってきてくれませんか」と言われ、「買って渡した」と証言します。 検察側(今月11日 被告人質問) 「(覚醒剤を)買って渡したと(取り調べで)言えばよかったのでは?」 須藤被告(28)(今月11日 被告人質問) 「警察にそう言ったところで、信じてもらえると思わなかった。怖くて言えなかった」
18日、検察側は「第三者が侵入した形跡はなく、覚醒剤を摂取させたのは被告人以外に考えられず、遺産が目的だったことは明らか」として、“無期懲役”を求刑。 対する弁護側は「どうやって覚醒剤を飲ませたかも明らかになっていない。検察の仮説は、想像の産物」として、あらためて無罪を主張。
須藤被告は最後に、次のように述べました。 「ちゃんと証拠を見て判断していただきたいです。よろしくお願いいたします」 判決は、12月12日に言い渡されます。 (11月18日放送『news zero』より)