堅守で宇都宮に快勝、群馬クレインサンダーズが藤井祐眞が語る手応え「これを自分たちのモノにできれば武器になる」
リーグ屈指のオフェンス力を誇る宇都宮を46失点に抑え込む
12月4日、天皇杯3次ラウンドで群馬クレインサンダーズが宇都宮ブレックスと対戦。最後まで集中力を切らさずに堅いディフェンスを継続し、66-46と快勝した。 試合は立ち上がりから両チームとも相手のフィジカルなディフェンスに苦しみ、26-21とロースコアの展開でハーフタイムを迎える。後半に入ってもミスが続き本来のオフェンスを展開できない宇都宮に対し、群馬はヨハネス・ティーマンが味方との巧みな連携で宇都宮のディフェンスを崩し、このクォーターだけで10得点を記録。第3クォーターで21-11と一気に突き放す。 ホームで意地を見せたい宇都宮だったが、試合全体で3ポイントシュート30本中3本成功と、最後まで外角シュートに当たりが来ない。外国籍ビッグマンのゴール下以外の得点をほぼ封じた群馬が、現在Bリーグで13勝3敗と好調な宇都宮を粉砕した。 大差がついたこともあるが、群馬はこの試合チーム最多出場がケーレブ・ターズースキーの26分18秒で、10選手が8分以上とプレータイムをシェアし、最後までインテンシティの高いディフェンスを継続した。オフェンスでは66得点に留まったが、5選手が9得点以上とディフェンスと同様にチームプレーが機能していた。 中でも光ったのが、藤井祐眞のここ一番でのビッグショットだ。3ポイントシュート7本中3本成功で9得点をマークした藤井だが、宇都宮は前半と後半でそれぞれ1回ずつ、彼の3ポイントシュートが決まった直後にタイムアウトを取った。彼が価値あるシュートを決めたことの証明だ。 「みんながアクティブに足を使って動いていました。そしてコート内でコミュニケーションがよく取れていたのがすごく良かったと思います」。46失点の堅守について藤井はこう振り返り、次のように勝っても兜の緒を締める。 「今日に関しては、ウチのディフェンスが動けていたことだけでなく、相手のシュートが落ちていた部分もあります。何本かオープンを作られて打たれていて、そこがたまたま入らなかった。入っていたら向こうに勢いが行って流れが変わったと思うので、できるだけそういうシュートをなくしていきたいです」