NMC電池で航続距離600km! 全長4.3mのモダンな新SUV登場 韓国キア「EV3」発表
欧州価格は約600万円
韓国の自動車メーカーであるキア(起亜自動車)が新しいコンパクトEV「EV3」を公開した。ハイエンドモデルと同等の技術を投入し、欧州仕様では600kmの航続距離を実現するという。 【写真】箱型だけど空力性能高し。韓国最新電動SUV【キアEV3を写真で見る】 (14枚) 新型EV3は昨年コンセプトモデルが公開されたSUVタイプのEVで、欧州市場に焦点を当てて3万ポンド(約600万円)以下での発売を目指している。ボルボEX30やルノー・メガーヌEテックなどがライバルになるだろう。 キアは年間約20万台の販売目標を掲げており、その約半数は欧州で販売する。 EV専用プラットフォームをベースに開発され、全長4300mm、全幅1850mm、ホイールベースは2680mmとなっている。 箱型のボディ形状にもかかわらず、空気抵抗係数を示すCd値は0.267と低い。これは立体的に造形されたアンダーフロアとアクティブ・エアフラップによるものである。 インテリアは「リビングスペース」のような感覚を提供する。ダッシュボードには、2枚の12.3インチ・タッチスクリーンと5.0インチ・ディスプレイを統合した大型デジタルディスプレイが装備され、これにヘッドアップ・ディスプレイが組み合わされる。 操作性を高めるために物理ボタン類を残しつつ、AIを活用したボイスコントロール機能が搭載されている。 無線アップデート機能を備えており、将来的に動画ストリーミングサービス(停車中に利用可能)などさまざまなエンターテインメントサービスを提供する予定だ。表示デザインもカスタマイズできる。例えば米国では、NBAのチームをモチーフにしたスキンを提供している。 ワークスペースとして使用できるスライドテーブル付きのセンターユニットなど、室内には多数の収納スペースが設けられている。トランク容量は460Lで、25Lのフロントトランク「フランク」もある。 シート、ヘッドライナー、アームレスト、フロアマットなどの内装材には再生ファブリックや再生PETなど、持続可能な素材が使用される。ダッシュボードと内装材にはQRコードが記され、スマートフォンで読み込むと使用素材の詳細がわかるようになっている。