【中山金杯】津村 リカンカブールで連覇&誕生日V飾る さらなる飛躍へ“金杯男”「いいスタートを」
「中山金杯・G3」(5日、中山) 1月5日の主役は譲れない。デビュー22年目を迎えた津村明秀騎手(38)=美浦=は、中山金杯当日が39回目のバースデー。正真正銘の“金杯男”だ。昨年はリカンカブールの勝利から悲願のG1初制覇へとつなげた。連覇が懸かる今年も、相棒のコース適性の高さを存分に引き出して幸先良くスタートダッシュを決める。 競馬界随一の“金杯男”に今年もお任せだ。中山金杯が開催される5日に39回目の誕生日を迎える津村は、前年覇者リカンカブールで連覇を狙う。「金杯を勝つとやっぱり気持ちが違います。同じ馬で出られる今年も楽しみ。去年は(レースが1月6日で)誕生日じゃなかったので」と、正真正銘のバースデーVに虎視たんたんだ。 昨年V以降、4戦連続で手綱を取るパートナーは、これまで中山で3戦2勝、3着1回。鞍上は「前走のオールカマー(3着)で示したように、中山はいい。器用で操縦性もいいので、中山は競馬がしやすい」とコース適性の高さを伝える。 夢がかなった昨年は、人生でも忘れられない一年となった。ヴィクトリアMをテンハッピーローズで制し、デビュー21年目にして待望のG1初勝利。「G1を勝てたことが一番の出来事。アメリカにも行けたし、幸せな一年でした」と振り返る。その上で「勝ち星を減らしてしまったのが反省点(23年56勝→24年44勝)。今年はもう少し勝ちたいです。数も求めつつ、それでまたG1も勝ちたい」と言葉に力を込めた。 30代のラストイヤー。「やだな~。この年になると誕生日が嫌になりますね」と冗談めかしながら笑うが、40代突入を前に目の色が違う。「去年はいい思いやいい経験ができた。これが毎年続くように。いいスタートを切りたい」。さらなる飛躍を遂げるべく、年始から大暴れといく。