岡山・倉敷市美観地区の柳さっぱりとした装い 観光シーズン前に恒例の剪定
岡山県倉敷市美観地区の倉敷川畔で9日、恒例の柳の剪定(せんてい)が始まった。13日までの予定で、約800メートル間に植えられた約140本の枝葉を刈り込み、さっぱりとした装いで秋の観光シーズンを迎える。 初日は大原美術館(同市中央)周辺で午前9時から、市の委託を受けた造園業者の5人が作業。高さ4メートルの脚立や高所作業車を使い、「パチン、パチン」とはさみの音を響かせながら、川面近くまで垂れた枝を手際よく切りそろえていった。 観光客らも作業の様子を興味深そうに見守り、札幌市から家族4人で訪れた会社員の女性(31)は「涼しげですね。風に揺れる様子が古い町並みと相まって風情を感じます」と話した。 剪定は景観を保つとともに、風通しをよくして病害虫を防ぐ目的で年3回実施している。次回は12月に行う計画。