神戸港沖の船舶衝突事故 作業船の船長が死亡、同乗2人は救助
神戸港沖で貨物船と作業船が衝突した事故で、神戸海上保安部は24日、転覆した作業船に乗っていた男性3人のうち、船長の田代正和さん(73)=長崎県佐世保市=の死亡が確認されたと発表した。残り2人は救助され無事だった。 事故は23日午後6時ごろ、神戸市兵庫区の和田岬灯台から南約500メートル付近で発生。シンガポールに向かうマーシャル諸島船籍の貨物船「ヤニス・エヌ・ジー」(4万3291トン)と、別の貨物船を押す作業船「奨栄丸」(19トン)が衝突した。神戸海保によると、救助された2人は60~70代の甲板員の男性。いずれも命に別条はないという。 貨物船に乗ったフィリピン国籍の21人にけがはなかった。神戸海保などが事故の詳しい状況を調べている。【大野航太郎】