「24時間戦えますか?」のリゲインが主力商品の出荷を終了、ひっそり1種類のみに。衰退の一途の栄養ドリンク市場の一方、拡大するエナジードリンク市場。社畜に愛されるエナドリとの”決定的な差”とは?
ただ、その代表格だったリポビタンDは、今月から妻夫木聡と木南晴夏をCMに起用し、「チオビタ」のような爽やか路線に変更している。筋骨隆々の男たちはもうそこにいない。 ■「飲み過ぎてしまうこと」に危険性も 人々の働き方は変わらず、ただそのお供は栄養ドリンクからエナドリに変わっただけ。両者は完全に別物ではあるものの、それはそれとしてタウリン、カフェイン、アルギニン……何が入っていようと、飲んで「アガる」のであれば正直、成分は関係ないのかもしれない。
ただし、すでに触れたがエナドリの特徴は「飲みやすさ」にある。苦くてマズい栄養ドリンクを毎日1リットル飲むのは不可能だが、甘くてスッキリ感のあるエナドリだとごくごくいける。ストロング系飲料そのものが危険性なのではなく、「飲み過ぎてしまうこと」に危険性があるのと、同じ構造なのだ。 ……ということで、後編の記事「エナドリを「1日1リットル」飲んだ私に起きた異変 一気飲みで心臓バクバク…アル中が犯した危険」(6月27日公開)では、アルコール依存症だった時期に、同時並行でエナドリを「1日1リットル」飲んでいた筆者が、命の危険を感じた体験談を綴っていく。
■後編で紹介する写真の一例
千駄木 雄大 :編集者/ライター