レトロデザインが逆に新鮮!? 世界中の時差を把握できるタイメックス新作が「フランス語表記」の理由とは
●古くて新しい復刻モデル
1854年の創業から実に170年。アメリカを代表する老舗ウォッチメーカー・タイメックスから、歴代のアーカイブを復刻する“Reissue(リイシュー)”シリーズとして登場するのは、1972年発売の「ワールドタイム 1972 リイシュー」。 【画像】どんな角度から見てもオシャレなタイメックス新作を画像で見る(9枚) この時計はその名の通り、ダイヤル周囲の回転式ベゼルの都市名表示により、世界23都市の時差を読み取ることができるというもの。
飛行機による旅行がポピュラーになっていった時代に、そのニーズを反映して生み出されたこのウォッチは、当時想定されたヨーロッパ市場を考慮して、都市名はフランス語表記に。そういったディテールも日本人の目を通して見ればデザイン的な魅力のひとつとなっています。 モノトーンでグラフィカルに構成されたダイヤルはスタイリッシュで現代の目から見ても新鮮。インデックスのラインに沿った台形の窓を持つデイト表示や、リューズの形状にもそこはかとなく70年代テイストを感じ取ることができるでしょう。 レッドの秒針は全体を引き締めるアクセントとなり、蓄光塗料の見せるほんのりとしたカラーがモノトーンのクールなイメージをわずかにやわらげてレトロなムード演出に貢献。 プックリとしたドーム型の風防はガラスではなくアクリル製で、その親近感あるマテリアルも高級ウォッチとは一線を画す味わいを放っています。 円形のダイヤルを囲むケースは、ステンレススティール製によるシルバーのクッション型。ケースの表面はサテン、サイドはポリッシュと仕上げ分けがなされてデザイン性を与え、上質な雰囲気もありながらカジュアルにも身に付けられる仕上がりに。 その独創的なフォルムは、1972年当時にとっては一歩先を行く先進的なデザイン。現代の目で見ればどこかレトロフューチャーな雰囲気も感じ取れるのではないでしょうか。 ブラックのレザーストラップを備えますが、ステッチが作り出すディテールもワンポイントに。 タイメックスの歴史的な厚みを感じつつ、レトロでちょっと個性的なウォッチを探しているなら、ぜひ試してもらいたい一本に。コレクションに加える際にはタイメックスらしい手に取りやすい価格にも大いに魅力を感じることでしょう。 ●製品仕様 「ワールドタイム 1972 リイシュー」 ・価格(消費税込):3万4100円 ・ケース径/39mm ・バンドカラー:ブラック ・バンド素材:レザー ・ケース素材:ステンレススチール ・ムーブメント:クォーツ ・風防:アクリル ・防水:5気圧防水 ・機能:日付表示
VAGUE編集部