神奈川県U-17選抜・加藤健太郎監督「神奈川全体をファミリーとして良い選手の輩出を目指す」
8月6日、三ツ沢公園陸上競技場でKANAGAWA CHALLENGE CUP 2024が行われ、藤枝東(静岡)と対戦した神奈川県U-17選抜は前半に守備の乱れから連続失点を許し0-5で敗戦。しかし、今年で3回目を迎えるこの大会の『県内Jクラブ以外に所属している高体連と2種タウンクラブの選手に対して、より高いレベルの競技経験を積む場を提供してさらなる成長を促す』という目的は十分に果たせた大会だった。試合後、神奈川県U-17選抜を率いる加藤健太郎監督(県立足柄)に伺った。 【フォトギャラリー】神奈川県U-17選抜 vs 藤枝東 ――あらためてこの神奈川県U-17選抜の目的についてお話しいただけますか? U-16で国体の選手が選ばれますが、そこで漏れてしまった選手がたくさんいる中で、もっと神奈川の多くの高校生に対してスポットを当てて、良い選手たちに集まってもらう。その活動のひとつとしてこうしたスタジアムで試合をして、そこで得たものを選手権に繋げていったり、1種(大学)でも続けていって欲しいという思いがあります。また、将来的にはここから多くのJリーガー、日本代表が出て欲しいという思いもあります。 ※実際に過去2回の大会の中では国体メンバーから漏れた尾野優日(日大藤沢→水戸ホーリーホック)がJリーガーに、松田悠世(桐光学園→法政大)がU-18日本代表・日本高校選抜に、そして杉野太一、青谷舜(桐光学園)らがU-17日本高校選抜に選ばれている。 ――今回のメンバーはどのように選出し活動してきたのでしょうか? 県内8地区に分かれた年間4試合のU-16研修会の中からピックアップされています。そこで選ばれた約40名でラージグループを作って月に1回集まってトーニングを行い、1種(大学生)とトレーニングマッチを行ってきました。 ――高体連の選手だけではなく街クラブからも選ばれていますが。 神奈川県には6つのJクラブチーム以外に12の街クラブがあって、ここでも素晴らしい選手がたくさん在籍しています。これからは2種の中でもクラブの選手たちの割合が増えてくると思いますので、J、高体連、街クラブと裾野を広げていければ強化にも普及にもなると思います ――裾野が広い分、招集が難しくなったりすることはないですか? 「神奈川全体をファミリーとして単独チームだけでなく全体で選手を盛り上げて良い選手を輩出していきたいと考えています。招集する中でも例えば高体連では、公立、私学に関わらず、どの学校も神奈川のためにと快く派遣してくれています。今回インターハイに出場した桐光学園や東海大相模さんなどもスタメンで出ていた選手でも『どんどん使って欲しい』とありがたいお言葉をいただいています。 (文・写真=西山和広)