【バスケ】「富樫勇樹&岸本隆一」Bリーグを代表するPG2人が語った互いへのリスペクト “ファイナル”では2勝2敗
同じシーズンにbjデビュー 頂上決戦でしのぎ削る
三つ年齢は違うが、いずれもbjリーグの2012-13シーズンの途中にアーリーエントリー制度を用いてデビューし、ほぼ同じ期間にプロキャリアを送っている。 岸本は大東文化大学を卒業後に琉球、富樫は米国のモントロス・クリスチャン高校を卒業後に秋田ノーザンハピネッツに入団。実質的なルーキーシーズンとなった2013-14シーズンではbjリーグファイナルでぶつかり、互いに30得点以上を記録した。この時は岸本に軍配が上がった。 岸本はその後も琉球一筋、富樫はNBA挑戦を経て千葉Jに入団し、Bリーグ開幕後も切磋琢磨を続けてきた。最近では昨シーズンの天皇杯とBリーグ、今シーズンの天皇杯と国内二大タイトルのファイナルで3回続けて顔を合わせている。「ファイナル」に限定した直接対決の成績は2勝2敗のタイとなっている。
富樫「本当にリスペクト」 岸本「勉強になる」
7日の2戦目の後、先に会見に出席した富樫は岸本に対する思いを問われ、こうコメントした。 「移籍することなく、大学を卒業してから一つのチームでこれだけの結果を残している選手は、自分の中で彼以外に思い浮かばないです。僕が実質1年目のルーキーシーズンの決勝で有明コロシアムで対戦してから、何かと縁もあります。天皇杯とBリーグの決勝もそうですし。戦っている中で、彼に対するリスペクトは本当にあります」 3月30日にあった琉球対茨城ロボッツの試合で、岸本が試合時間残り5秒で3Pを沈めて琉球が勝利を飾った直後、富樫はXに顔文字付きで「岸本隆一」とポスト。「あの日は(自分の)試合が終わってから、ご飯食べながらか分からないですけど、試合を見てて、何となく『決めるんだろうな』と思っていました。本当に決めたので、思わずポストした感じです」と笑顔で語った。 富樫の「リスペクト」というコメントを引用し、岸本にも富樫をどう見ているかを聞いてみた。 「いやあ、もうスターじゃないですか。カリスマ性もありますし。いいところでシュートを決めるし、ボールを持ったらずっと『怖いな』と思う数少ない選手の一人。考えたらほぼキャリアは一緒ですが、すごいなと感じています」 マッチアップする中で、学びになる部分もあるという。「彼が僕につくことはあまりないですけど、僕が彼につく時間はありました。そういう時は『抑えなきゃ』というのがあるので、楽しむ余裕はあまりなかったです。ただ富樫選手のプレーを見て、こんな感じでプレーしたらこういう風に繋がるんだとか、普通に勉強になります。お互い怪我なく、優勝を争うようなチームの一員としてやっていけたらいいなと思います」