大谷翔平「与えるつもりはないですし、押しつけるものではない」慈善活動へのこだわり リー君が見せた笑顔「いい思い出になったら」
ドジャースの大谷翔平選手と真美子夫人が下した決断が大きな話題となっている。16日(日本時間17日)のレッズ戦で自身の冠ゲームだった中、球団からは真美子夫人の始球式を打診されたことを明かしていた大谷。それでも2人で話し合い、心臓手術を乗り越えた野球少年、アルバート・リー君に務めてもらうことを決めた。 【写真】超貴重!リー君始球式の捕手役を務めた大谷 楽しそうな表情で観客も温かい視線で見守っている 試合後、大谷はこんな発言をしていた。慈善活動について「与えるつもりはないですし、押しつけるものではない。もちろん受け取り側の問題ではありますけど、元気になったとか。それは受け取り側が感じることであって。そう思ってくれるのはうれしいことですし、一番は自分のやることをしっかりやって。何かを感じ取ってもらえれば」と明かした。 昨オフには全国の小学校にグローブを寄付した。その際に記されたメッセージも端的に「野球しようぜ!」。決して押しつけるのではなく、子供自身に感じ取ってもらうよう工夫が施されていた。 リー君は生後3日で心臓病と診断され、同13日目に心臓手術を受けた。以降も2度の心臓手術と、腹部の手術も受けていた。それでも医療スタッフや家族、友人のサポートを受けながら今月、無事に中学校を卒業。所属するリトルリーグのチームではスラッガーとして活躍しているという。 「いい思い出になってくれたらいい」と語った大谷。ただ大敗してしまったことで「勝てたらよかったんですけど」と悔しさをにじませた部分もあった。飾らず、押しつけず、相手の心に寄り添うような慈善活動。それが大谷翔平のスタイルだった。