「これがあるから勤務が楽しみ」ZOZO、繁忙期を乗り切る年末年始の工夫 人気の理由は
お湯を入れたら箸が無い
どうしても商品の発送作業が逼迫している場合は、「夜勤」と呼ばれる特別な勤務体制を設けて夜通しで発送して乗り切る年もあるそうです。 「通常の拠点の稼働時間は午前8時から午後11時までなのですが、年末年始の繁忙期には午後8時から翌朝5時までのシフトを設け、発送作業を続けます」 最後に夜勤体制が「発動」されたのは2年前の年末のことだったそうです。 「急な呼びかけだったこともあり、人繰りは厳しかったです。普段と比べると、夜勤に入ってもらえたのは3分の1程度の人数でした」 ちょっとした「事件」が起きたのは、関さんたちが休憩時間に入った深夜0時過ぎのことでした。 平澤さんたち総務部のメンバーから、夜勤に入っている人たちへ差し入れが届きました。 「ゼリー飲料やお菓子類、プロテインバー、それからカップ麺がありました。アルバイトのみなさんと一緒にありがたくいただきました」と関さんは振り返ります。 みんなでカップ麺にお湯を注いだ後に、関さんはあることに気づきました。 「あれ?箸が無い」 いつも現場をサポートしてくれる総務ブロックの人たちも、急な夜勤体制に、いかに慌てて用意したかが分かるエピソード。 互いの苦労に思いを馳せつつ、差し入れの中にあったトッポを箸代わりに、少し伸びてしまった麺をすすったそうです。
早めの注文が吉
最近は配送拠点が増強されているため、年末年始に夜勤をする機会は減っているそうです。 「とはいえ、忙しいことには変わりありません。クリスマス商戦が終わったら、その後はすぐに福袋ですから、1年で一番活気のある季節です」と関さん。 ZOZOTOWNでは11月末ごろから福袋の取り扱いが始まっており、ブランドによっては、すぐに売り切れてしまうものも少なくないそうです。 「年末年始に使用したい商品は少し早めに注文していただければ、お客様には早く確実に商品が届き、私たちも注文が分散して助かるのでWin-Winになるのではないかと思います」