「数周で終わったのは残念」角田裕毅、イタリアGPは無念のリタイア レース後は悔しさ隠さず「かなりイライラしている」
F1第16戦、イタリアGP決勝が9月1日に開催され、ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)の角田裕毅はレース序盤でのアクシデントによりマシンがダメージを受け、無念のリタイアとなった。 【動画】角田裕毅が無念のリタイア…ピットに戻ってきた際の映像 予選16番位の角田は、スタート直後にポジションを上げ、5周目には15番手を走行していた。しかし、その5週目のターン1において、16位を走っていたハースのニコ・ヒュルケンベルグが角田のマシンに追突。タイヤをロックさせ、止まりきれなかったヒュルケンベルクが角田のイン側に激しく接触し、これで角田はペースダウン。何とかピットに戻るも、車体の損傷もありそのままレースを終えることとなった。 レースは、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップでチェッカーを受け今季2勝目。また2位はオスカー・ピアストリ、3位がランド・ノリスと、マクラーレン勢が続いた。 フェラーリの地元グランプリでの優勝によりモンツァは歓喜に包まれたが、同じくホームレースだったRB勢は角田がリタイア、ダニエル・リカルドも12位に終わるなど好結果を残すことは出来なかった。 英メディア『PITPASS.COM』では、レース後の角田のコメントを紹介している。 「今日はかなりイライラしている。ニコ(ヒュルケンベルグ)との接触でスタートから数周でレースが終わってしまったのは残念だ。できるだけスペースを空けようとしたが、彼がロックしたようで、コントロールを失って自分にぶつかってきた」 感情を露わにし、悔しさもにじませている角田だが、次戦以降への想いも語っており、「次はバクー(アゼルバイジャンGP)とシンガポールだが、そこでは車のパフォーマンスが期待できるので、良い週末になることを願っています」と意欲を示している。 また、同メディアではRBのローラン・メキース代表のコメントも掲載しており、「ユウキのリタイアで最も悔しいのは、ここで導入したアップデートをより深く理解できたはずの40周を失ったことだ」として、序盤でのアクシデントへの見解を述べている。 ベルギーGP以降、予選、決勝とも思うようなリザルトが残せておらず、今回も不運に見舞われた角田。苦しい状況が続く中、2週間後のアゼルバイジャンGPから再び勢いを取り戻してくれることを期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]