幸を祈って吉兆ササ配布 奈良市の南市恵毘須神社で初戎
奈良市南市町の南市恵毘須神社で5日、招福と商売繁盛を願う「初戎(えびす)」が行われ、大勢の参拝者でにぎわった。 地元自治会などでつくる同町戎講が4日の宵宮から開催。縁起物の飾りを付けた吉兆ササ約3千本を用意し、高校生や大学生ら6人の福娘が「おめでとうございます」と笑顔で参拝者に手渡した。 猿沢池に近い同神社は春日大社(同市春日野町)の末社で「えびす様」として親しまれる事代主命(ことしろぬしのみこと)を祭る。鎌倉時代に南市が開かれてから市場守護神として栄えてきた。 南市町自治会長の棚田喜久男さん(72)は「世界平和と皆さんが充実した1年になるように願います」。毎年参拝に訪れるという奈良市の自営業、藤川千恵子さん(68)は「今年も新たなササを頂いた。変わらずにお仕事ができれば」と話した。