「サリナさんは絶対見逃さない」“無敵モード”の古賀紗理那が仲間にも容赦なかった理由…パリ切符までの壮絶12試合「人生で一番必死な大会でした」
ずっと険しかった表情が、ようやく緩んだ。 「やったぜー!」 試合後のコートインタビューに満面の笑みで応える古賀紗理那を見たのはいつぶりか。記憶をたどっても、なかなか思い浮かばない。ましてや「やったぜー!」など、記憶をたどる前から、そんなシーンはなかったと断言できるぐらい、古賀には珍しいシーンだった。 【画像】「めっちゃ似てる~」“木村沙織の後継者”と期待された古賀紗理那(2015年)頼れるキャプテンに成長した現在の姿と比較して見る!「やったぜ~!の笑顔がカワイイ」「鍛えた腹筋がわかるスパイク激写」(100枚超) 目標に掲げてきた五輪出場をようやく決めたのだから、喜びが溢れても当たり前。さぞ嬉しかったのだろうとミックスゾーンで問うと、古賀はいたずらっぽく笑う。 「(コートインタビューの順番が)最後だったし、みんな真面目なことを言ってるなぁ、って思ったから、なんか言おうかなって(笑)。でも本当に、正直ホッとしました。(前日の時点で)決まることを知らなかったので、知らされた時は嬉しかったです。トルコに勝ったり、中国に勝ったり。タフなゲームを獲れたのは、私たちの力だよねと思っています」
「古賀紗理那史上、一番必死な大会でした」
昨秋の五輪予選でトルコ、ブラジルに敗れ五輪出場を決めることはできず、ネーションズリーグはラストチャンスだった。世界ランク1位のトルコから始まる連戦を「大変だった」と振り返りながらも、それ以上に古賀は「楽しかった」と言い、こうも加える。 「古賀紗理那史上、一番必死な大会でした。一人で空回りしているんじゃないかっていうぐらい必死にやっていたので、その分きつかったですけど、でも必死な自分もめっちゃカッコいいやん、って思っていたし、2週目(の中国ラウンド)から無敵モードに入って。いやいや私、これだけ練習したし、走ったし、トレーニングも積んできたんだから、うまくいかんはずない、って思ってからは気持ちも楽になった。自分、成長しているな、って思えたから楽しかったです」 いかなる時も古賀に妥協はない。 特にパリ五輪の切符が懸かった今シーズンは、Ⅴリーグの期間中からチームとして優勝を目指すだけでなく、自らのレベルアップとスキルアップに努めてきた。 より高く跳ぶために、助走から一連の流れの中で身体をどう使うか。必要な筋肉にアプローチするためのトレーニングやダッシュを繰り返し、実際に「高さが増して、できることが増えた」と口にするのを何度も聞いた。 その成果は国内のリーグ戦のみならず、ネーションズリーグでもいかんなく発揮された。 古賀にトスが上がるのは、正確なパスが返った時よりも、ラリーが続いた場面やパスやセットが崩れた苦しいケースがほとんど。万全とは言い難い場面ばかりだが、それでも難しい状況であることなど感じさせない余裕を見せながら着実に決める。
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