デジタル資産基盤「Progmat」、セキュリティトークン取扱金額1000億円超に。三菱商事が市場参入
プログマのST取扱金額が1000億円超に
Progmat(プログマ)社がライセンス提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat(プログマ)」を活用したセキュリティトークン(ST)の取り扱い金額が1,000億円を超えた。 三菱UFJ信託銀行は、ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)及び大和証券と、「プログマ」を活用した不動産STの公募に関する協業と募集・発行の完了を1月31日に発表した。 この発表によると今回のST発行により、「Progmat」を活用した公募事例は20事例となり、原簿管理対象資産残高は約1,026億円になったとのことだ。 なおDREAMは、三菱商事株式会社の100%子会社として主に不動産私募ファンドの組成・運用を行う企業だ。今回の不動産ST発行により、三菱商事が5大商社として三井物産、丸紅に続いてST市場に参入した。 今回発行されたSTは、東京・大阪に立地する学生レジデンスの不動産受益権を信託財産として受益証券発行信託を組成し、その受益権に係る証券情報・取引情報を「Progmat」を用いて管理する不動産STとのこと。 このSTの公募での発行額は35億円とのことだ。 「プログマ」は、セキュリティートークン(ST)用のインフラ「Progmat ST」の他、ユーティリティトークン(UT)用のインフラ「Progmat UT」とステーブルコイン(SC)用のインフラ「Progmat Coin」にて構成されている。 「Progmat ST」においてはエンタープライズ向けブロックチェーン「コルダ」が、「Progmat UT」では同じくエンタープライズ向けブロックチェーン「Quorum(クオーラム)」が採用されている。また「Progmat Coin」ではEthereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)等、複数のパブリックブロックチェーンを利用するマルチチェーン対応のプラットフォームとなっている。 ※2/1 17:30タイトルと内容の一部を変更しました。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)