最近、ニュースでよく見る「車両火災」…明日は我が身と思ってクルマが燃える原因を知っておきましょう!「原因の1位は排気管です」
乗用車でも消火器を積んでおくと安心
酷暑が毎年続くだけに、ニュースなどでよく目にするのが車両火災。高速道路のトンネルや首都高などでの火災は大きなトピックなので、取り上げられやすく、なおさら目立つと言えるのかもしれません。いずれにしても火災が結構な頻度で起こっているのは間違いなさそうです。 【画像】クルマは燃えやすい!「車両火災の原因」を見る(全8枚)
火災の原因1位は排気管!
車両火災について消防白書を見てみると、令和4年度版に取り上げられていた件数は年間で3414件。つまり1日あたり10件ほど起きている計算。これは火災全体の1割となっていて原因としては多いといえるだろう。気になる車両火災の原因の1位は排気管で、17.4%。2位が交通機関内配線で10%、3位が電気機器で8.2%と続く。2位と3位は似ているように思えるが、車体と電気関係内部の違いのようだ。そのほか放火の割合も多い。いずれにしても、それぞれの比率が小さいことからわかるように、クルマで火災が発生する原因はさまざまというのが実際となっている。 そもそもクルマは燃えやすい。ガソリンを大量に積んで、エンジン内部ではつねに爆発。ショートすれば発火する電気も車体のあちこちに流れていたり、素材もゴムや樹脂、布など燃えやすいものが多く使われている。内装に使われる布などは日本自動車車体工業会によって難燃基準が定められていて対策はされてはいるが、燃えにくいというだけで、燃えないわけでもないし、実際に車両火災を起こしたクルマを見ると丸焦げだったりする。 ただ、普通に使っている限りは火災にはならないのもまた事実。火災が発生する具体的な原因とされているのはいろいろとあって、経年劣化による燃料漏れなど。高温といえばオーバーヒートも原因のひとつだし、タイヤの空気圧不足によって大きくたわむことでゴムが熱をもって発火するなど、メンテナンス不良もある。さらによく話題になるのが、DIYも含めて電装品を後付けした部分が原因でショートして発火するというもの。ヒューズを入れればある程度は防げるとはいえ、DIYで作業しているのを見ていると必ず入れているわけではないのが実際だ。ちなみに原因不明というのが4割近くで、いったん燃えると全焼しやすいということも言えるだろう。