岸田内閣最後の支持率は?衆院選前の政党支持率は?9月の各社世論調査まとめ
9月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関8社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。 ※共同通信は世論調査が行われず、また朝日新聞は内閣支持率の集計はなされませんでした。
岸田内閣の最後の支持率は約25%に
10月1日に石破茂新内閣が発足したことにともない、岸田内閣は総辞職しました。 9月に行われた最後の岸田内閣の調査においては、支持率は変わらず~微増という結果になりました。全体としては約24.2%から、約24.9%となっています。岸田内閣は昨年末から支持率の低迷が続いておりましたが、昨年11月以来、11ヶ月連続で支持率は30%を下回ったままでのフィニッシュとなりました(政権の長さも異なるため一概には比較できませんが、菅義偉内閣における内閣支持率の30%割れは、2021年8月の1回のみでした)。 個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、8月24-25日の調査より6.0ポイント上昇の29.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、8月2-4日の調査より5.0ポイント低下の20.0%となっています。 内閣不支持率は、前回より微減という結果になりました。全体としては約61.2%から、約59.4%になっています。 個別の調査では、前回よりももっとも不支持率が上昇したのはNHKの調査で、前回より5.0%上昇の60.0%になりました。反対に、もっとも不支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回より9.0ポイント低下の62.0%になっています。
自民党は微増、立憲民主党は変わらず
政党支持率はどうでしょうか。与党である自民党は、支持率は微増という結果となりました。全体としては約29.9%から、約31.4%になっています。 個別の調査でも、そのすべてで支持率は上昇しています。前回よりもっとも支持率が上昇したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回より4.0ポイント上昇の33.0%になりました。反対に、もっとも上昇の幅が小さかったのはANN(テレビ朝日)の調査で、8月24-25日の調査より0.7%上昇の39.8%になっています。 野党第一党の立憲民主党は、前回と支持率はほぼ変化のない結果となりました。全体としては約8.4%のままで移行しています。 個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのはNHKの調査で、前回より1.4ポイント上昇の6.6%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、8月23-25日の調査より1.0ポイント低下の5.0%となりました。 日本維新の会の支持率は、前回よりも微減という結果になりました。全体としては約4.4%から、約3.6%になっています。3ヶ月連続の支持率低下となり、また支持率が4%を割り込むのは2021年の10月以来で、低迷が目立つ結果となりました。 個別の調査では、前回の調査よりもっとも支持率が上昇したのはNHK、ANNの調査で、前回よりそれぞれ0.6ポイント上昇の3.0%、4.8%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センター、日本経済新聞・テレビ東京の調査(前回は8月21-22日に実施)で、前回よりそれぞれ2.0ポイント低下の6.0%、5.0%になりました。 9月27日に石破茂氏が自民党の、9月23日に野田佳彦氏が立憲民主党のそれぞれ新しい代表に就任し、日本の政治史は新たな1ページを迎えることとなりました(また、9月28日に石井啓一氏が公明党の新代表に選出され、15年ぶりに代表が変わったことも特筆に値します)。今月末の10月27日には衆議院議員選挙が予定されていますが、それぞれの党の新たな動きのもと、議席数はどのような変動を見せるでしょうか。 <参考> NHK 世論調査(9月6~8日実施、回答数1220) JNN(TBSテレビ) 世論調査(9月7~8日実施、回答数1011) 時事通信 世論調査(9月6~9日実施、回答数1170) 選挙ドットコム 世論調査(9月14~15日実施、回答数992) 日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(9月13~15日実施、回答数902) 朝日新聞 世論調査(9月14~15日実施、回答数1070) 読売新聞・日本テレビ 世論調査(9月13~15日実施、回答数1040) ANN(テレビ朝日) 世論調査(9月21~22日実施、回答数1012) 毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(9月28~29日実施、回答数1071) (データ分析・執筆:若林良)