【2025年展望】参院選、都議選の注目ポイントを政治記者が解説!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年12月28日に公開された動画のテーマは、「2025年展望 参院選 都議選で何が起きる?」 本日の動画のゲストは、産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏と朝日新聞・前政治部長の林尚行氏です。 2025年には参議院議員選挙、東京都議会議員選挙などの大型選挙が予定されています。昨年10月には政権与党が過半数割れという大激変が起きた中、今後の情勢はどうなっていくのか。政治記者お2人に注目ポイントと展望について解説していただきました。 【このトピックのポイント】 ・参院選までに「石破降ろし」が起きた場合のメインプレーヤーは野党! ・「103万円の壁」で支持を集める国民民主党が躍進するために乗り越えるべき壁は? ・SNSを駆使する新興政党の勢いは?水内記者も林記者も「継続」で一致
参院選までに「石破降ろし」があった場合のメインプレーヤーは?
2025年7月に任期満了を迎える参議院。2024年10月の衆院選は自由民主党と公明党で過半数割れを起こす大波乱の結果となりましたが、参院選への影響は? 水内茂幸氏「やっぱり厳しいですよね……。春先の予算案が通る頃にどれくらいの内閣支持率でどんな政治状況かによってかなり違うと思います」 石破内閣と自民党の支持率が低迷傾向にある中で、「選挙の顔」とも言われる総理大臣として石破茂氏が続投するのかも注目点の一つです。現時点では石破氏の続投が既定路線になってはいるものの、林尚行氏は「石破降ろし」が起きた場合、そのメインプレイヤーが従来のように与党ではなく、国会で過半数を占めている野党になるのが最大のポイントだと解説します。 野党勢力が固まって内閣不信任案を提出・可決した場合、総理は辞職か衆議院解散を選択することになりますが、昨年の衆院選での惨敗の傷が癒えない中での再度の解散は考えにくいとされます。そうすると残された道は総理辞職になります。 林氏「来年1番最初に皆さんが見るポイントとしては、内閣不信任案が出るか出ないか。可決するような政治状況になっているかだと思っています」 自民党はこうした不安定な局面を乗り切るため、衆院選後には国民民主党と日本維新の会の両党と政策協議の場を設けてきました。もし、こうした動きが奏功して、いずれかの党が予算案に賛成・内閣不信任案に反対すれば政権運営の安定化が期待されます。 ただ一方で、昨年末には都議会自民党でも政治資金パーティーの収入不記載が発覚するなど、自民党にまつわる「政治とカネ」問題はまだ収束していません。政権与党にとって不安要素が残っている状態です。 水内氏「いつその爆弾が破裂するかわからない、という政局が7月ぐらいまでずっと続くのかな」 選挙日程が近い都議選と参院選の結果はリンクすることが見込まれることから、都議選の情勢からも目が離せません。