【2025年展望】参院選、都議選の注目ポイントを政治記者が解説!
野党はどう動く?国民民主党の勢いは続くか?
一方、野党勢力の動きはどうでしょうか? 立憲民主党と日本維新の会は参院選での候補者一本化に向けて予備選も視野に検討しています。予備選をすれば「一枚岩」とまではいかないまでも野党の支持が一定集約され本選のプラス効果も考えられます。ただ、政策が違う政党による一本化がどこまで実効性をもつかは不透明です。 ここで、林氏は「『政権への中間評価の選挙」と言われる参院選だからこそできると思いますか?」と水内氏に質問。これに対し水内氏は「憲法改正など政策がびっくりするくらい離れている中で、これをやるのが有権者に理解が得られるのか」と懐疑的な見方を示しました。 一方、衆院選で躍進した国民民主党は「103万円の壁」の協議の延長戦に臨んでいます。水内氏は同党の勢いが予算成立後も継続するかに注目していると言います。 林氏は国民民主党が政策協議を経て予算案に賛成した場合、参院選で政権与党に対抗する勢力としては戦いにくくなる「矛盾を抱えるリスク」があると指摘。 林氏「国民民主党としては難しいところですね。どう折り合い、国民に分かりやすい説明ができるのかがポイントです」
両記者とも「新興政党の勢いは止まらない」で一致
同じく衆院選で躍進したれいわ新選組や参政党、日本保守党といった新興政党については、2人とも勢いが続くと予想します。 衆院選ではSNSなどを活用した各党の選挙戦略によって組織票以外の票が動いたこともあり、こうした勢いは既存政党に影響を与えると予測されています。 水内氏「この流れは簡単に消えない。いろんな声が響く形になりつつある」 林氏も水内氏の見方に賛同しつつ、各政党のスタンスから説明。政党の立ち位置を右派・左派で捉えると、既存政党の自民党や立憲民主党、国民民主党が中道に寄ってきた中で、右寄り・左寄り両方の「両翼」に空白ができています。新興政党はこうした層の受け皿として根強い支持を集め続けると予想します。 総じて、2025年は大きな政治的変動が予想され、与野党ともに激しい攻防が繰り広げられる見込みです。