【40代・50代からの老後資金】パスタや丼ものより幕の内弁当を選ぶ人は、投資リスクが低い 後編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」②
◆投資は「しなければならない」ことではなく「楽しいこと」になる、そのポイントとは
「そんな話をしていると、投資ってこ難しくて、老後の資金のために仕方なくやらなきゃいけないことでしかなく、結果つまらない…と思ってしまいそうですね。 でも、そんなことはありません。投資をすることで、あなたを取り巻く世界が大きく変わっていき、楽しいことに変わっていく可能性があります。 例えばオルカンに投資するだけでも、投資先として組み入れている銘柄を見てみれば、アップルやマイクロソフト、アマゾンなど、皆さんがよく使う商品をつくっていたりサービスを利用したりしている企業が含まれていることがわかります。 そうすると、新商品が出たときなど、その企業の動きに対して自ずと敏感になります。 企業の動きに連動して株が上がったり下がったりする、世界情勢に応じて円安など為替が変動していくというのは、投資をしていなければ気にしていなかったことではないでしょうか。 このように投資をすることで、世界の動きが自分の生活にどのように影響を及ぼしているのかを肌で感じられるようになります。ほかにも投資をする前だったら、物価上昇のニュースを見たら『物価が上がっちゃった、どうしよう』だけで終わっていたかもしれません。でも、投資をすることで『物価が上がれば、自分の生活にこんな影響があるのでは』と次に何が起きるかを考え、それに対して行動を起こせるようになります。 例えば今のように円安が進むのであれば、外貨で運用してみようとするなど、今の生活を守りつつこれからどう攻めるかを考えられて楽しくなってきます。 そうなれば、アメリカの金利やアメリカ大統領選のニュースなど、自分とは関係がないと思っていたことも人ごとではなくなってきて、ひとつ賢くなったような気持ちになるのではないでしょうか」
◆自分ごととして世界を知ることで、詐欺にあいにくくなる
「『what』ではなく『why』を考えられるようになると、すべてのニュースが自分ごとになるほかにもいいことがあります。それは、投資詐欺にあいにくくなること。 昔よりも投資が身近になり、いろいろな情報を手軽に検索できるので、詐欺やトラブルにあう人、フェイクニュースに騙されてしまう人はすごく多いです。普通の主婦でも数百万円の詐欺にあい、警察に相談しても取り戻すのは難しいと言われて泣き寝入りする、なんてことが本当にあるのです。これは年齢を問わず、学生から社会人経験を積んだ人までどの層の人にも起きていることです。 でもちゃんと『why』を考えるようにしていれば、これは怪しい話だとか、そんなに簡単に儲かる話は転がっていない、というのがわかるはず。フェイクニュースにも簡単に飛びつかなくなります。 ぜひ、『この人はなぜこの商品をすすめるのだろう』『今こんなことが起きているから、その影響で次に何が起きるのだろう』といったことを考えるクセをつけてみてください」