[ヒロシさん]芸人として売れていたのに、テレビに背を向けたワケ…「ソロキャンプ」は流行語大賞に
ウェルネスとーく
「ヒロシです。」の自虐ネタで一世を風靡(ふうび)した芸人のヒロシさんは、子どもの頃、いじめに遭っていて、そのことが芸人を目指す動機になったといいます。今は、ユーチューバーとしても活躍されていますが、ここに至るまでには多くの苦悩も抱えていたそうです。どのように乗り越えてきたのか、うかがいました。(聞き手・道丸摩耶) 【写真9枚】ヒロシさん、「ぼっち」でなくなる時 相棒は?
日常から離れて自由になる
――「ヒロシのぼっちキャンプ」(BS-TBS)や「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」(熊本朝日放送)など、ソロキャンパー(ひとりでキャンプをする人)としてテレビや動画配信で活躍されています。 2015年に、ユーチューブで「ヒロシちゃんねる」という動画配信を始めました。そこで、ぼくがひとりでキャンプをしている様子を流したんです。撮影も編集もぼくがやる地味な動画です。再生回数を稼ぐのを目的としていたわけではありません。それなのに、20年にはチャンネル登録者が100万人を超えちゃって、この年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10にも「ソロキャンプ」が入ってしまいました。弱っちゃいますね。 ――コロナ禍で「密」を避ける時代の流れもありましたよね。そもそもなぜソロキャンプだったのですか? キャンプは子どもの頃からの趣味のひとつで、初めは普通にグループで行ったこともあったんです。でも、集団で行くと他の人に合わせる必要があるでしょ。声が大きい人の主張が通るし、普段の上下関係を引きずってしまう。日常から離れたくてキャンプに行くのに、これでは何のためにキャンプに行ったか分からないよね。日常から離れて自由になるには、ひとりがいい。自分の感性を大事に、やりたいようにやれますから。 ――今やヒロシさんといえばソロキャンプというイメージです。 たまたまキャンプが当たっただけで、テレビのバラエティー番組の世界を離れてからは、いろいろなことを並行してやったんですよ。バンドをやったり、地下アイドルのプロデュースをやろうとしたり、DIY(日曜大工)をやったり、バイクを修理できる人になろうと思ったり。キャンプはその一環でたまたま注目されただけで、さまざまな種を同時にまいていました。興味があることは割となんでもやるように心がけていますね。