まるでロマンを抱けないコッパ・イタリア。各クラブは欧州カップ戦出場権を重視し...【現地発】
コッパ・イタリアがスタートしたのは1922年
今シーズンのコッパ・イタリアは、このユベントスが3年ぶり15回目の優勝を果たした。(C)Getty Images
国内におけるコッパ・イタリアの地位と価値は、依然として低い。各クラブが重きを置くのは、より多くの賞金が手に入る欧州カップ戦の出場権獲得であり、「コッペッタ(小さなカップ)」は二の次。ロマンなどまるで抱けない残念な話だ。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2024年4月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― コッパ・イタリアは「コッペッタ(小さなカップ)」と呼ばれることが少なくない。そこには、あまり重要ではないタイトルだという意味が含まれている。 とはいえ、国内においてはスクデットに次いで重要なタイトルである事実に変わりはなく、サポーターの関心も年に1試合だけ行なわれるスーペルコッパ・イタリアーナと比べれば遥かに高い。 スーペルコッパはかつて、シーズン開幕を告げるイベン
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