読む前から気が重い「文章による企画書」の弱点、しつこく説得されることへの「拒否反応」が起こることもある
若者の音楽の領域では全国でも有数の活発な街でもあり、音楽にあふれた楽しい街を目標とすべきだ。 そのために、「現代の青葉城」の構築を提案する。仙台の特徴の1つは駅前のペデストリアン・デッキの存在だ。これを拡張して日本一の駅前広場を創り出す。 そこでは、音楽、絵画、大道芸、政治ショー、物品販売など、さまざまな活動を誘致し、季節感あふれた演出をして、百万都市・仙台にふさわしい玄関とする。 建設は民間の資金とノウハウを活用し、広場の運用は若者主体の特定非営利団体(NPO)にまかせ東北と全国から集まった人々をスムーズに商店街に流し経済を活性化させるなど、夢は大きく膨らんでくる。
若者のアイデアは素晴らしい。大人では考えつかない発想を持っていると実感したプロジェクトでした。 ■すべての仕事に「企画」がある ところで、「企画とは何か」と聞かれると、多くの人の頭には、企画会議に出席して、企画書を手にプレゼンテーションを行う、そんなイメージが浮かぶのではないでしょうか。 しかし、企画は企画部門だけで行われる仕事ではありません。営業、経理、そして店頭の販売員からタクシーの運転手に至るまで、誰もが日々、企画を行っているのです。
「こうすれば、もっとスムーズになるんじゃないか」「こうすれば、もっとお客様の目を引くんじゃないか」。そんな、仕事をよりうまく運ぼうとする積極的な工夫、これらはすべて、企画につながるクリエイティブな行為なのです。 よく、もっと創造的な仕事がしたい、という声を聞きます。しかし、どんな仕事にも創造の余地はあり、実際に多くの人が新しいアイデアを実践しています。企画とは、クリエイティブな問題解決であり、あらゆる仕事は企画だといってもいいでしょう。
理解と伝達は、第三者とのコミュニケーションです。それに対して、企画においてコミュニケーションをはかる相手は、自分自身となります。 自分との対話のなかで、思考し、企画を練り上げていくのです。ここが企画が持つ最大の面白さであり、難しさといえるでしょう。 自分との対話によって導き出される企画は、その人の知識や経験、能力がそのまま反映されます。そして、自分とのコミュニケーション術の巧拙が、企画力を決定づける要素となるのです。逆にいえば、自分の頭と上手にコミュニケーションする技術を身につけることができれば、豊かなアイデアや斬新な企画を生み出すことができるようになるのです。